テーブルの上に、二十五人の錫の兵隊がんでいました。錫のスプーンをかして、った兵隊です。中に、足がかけた兵隊がいます。足分、錫がりなかったのです。 でも、その兵隊は、いつもをばしてっていました。 の上には、で作られたバレリーナがってありました。 一本足の兵隊は、いつもそのバレリーナをじっと見つめていました。 ある日の朝のことです。風がカーテンをらし、兵隊は下のに落ちたのです。 兵隊はの間にまってしまいました。兵隊を見つめたのは、二人の男の子でした。 二人は、兵隊を紙で作ったボートにせて、小さいにしました。 川はすごいいで流れていました。ボートはしくれながら流れていきます。途中、が「をみせろ!」と叫びましたが、まることなんてできません。 小さい川はやがて大きな川に流れ込み、ボートはんでしまいました。川のそこにんだ兵隊を、大きな魚ががぶりと飲み込みました。兵隊はっな魚のおなかで、長い間じっとしていました。 突然、ぱっと明るいがしました。「まあ、うちの兵隊さんよ。」女の人が叫びました。そうなのです。魚は人にまり、それをもとの家の人が買ったのです。 一本足の兵隊は、もとのテーブルの上にりました。あの美しいバレリーナも、棚の上にいました。兵隊はじっとバレリーナを見つめました。バレリーナも兵隊を見ていました。でも、二人はをわすことはしませんでした。 、小さい子供が部屋に入ってきて、「れたおもちゃなんて、要らないや。」 と言って、一本足の兵隊をストーブの中にげんだのです。ちょうどそのときです。 風が吹いてきて、紙のバレリーナをストーブの中でけていく兵隊のところにびました。バレリーナは、あっという間にえてしまいました。やがて、錫の兵隊もすっかり溶けて、ただの錫のになりました。 次の日の朝です。ストーブの中に、ハートのをした、錫のがありました。 きっと二人の心が一つになったのでしょう。
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