今からエランドのまねするから見ててください。その場にあったクッキーをむさぼり食うワカメン飼育員。作業を終えた後なのでお腹がすいています。これがエランドの反芻(はんすう)です。よく見ててくださいよ~。いったん飲み込んで、ぶぇってするんです。いいですか?ぶぇってするんですよ。こう口の中に一気に吐き出す感じですね。えっ?前からも写真撮るんですか?もう一回やりますね。ぶぇっどうですか?これで今度、細かすぎて伝わらないモノマネに出ようと思うんですけどどう思いますか?う~ん、今どきの若い子はイマイチ何を考えているのかわかりません。でも若い子と話すとパワーをもらえますよね。なんか、もう私なんか身も心もおっさんなわけですが、若い子と話した後は、心だけは若くなります。・・・ここまで書いておいていまさらですが、みなさんエランドってご存知ですか?エランドは、日本一くさくてあったかい熱帯動物館にいるウシ科の動物です。子どもたちにエランドって知ってる?と聞いても 98%の確率で「知りま千円」と答えが返ってきます。おそらく皆さんも知らないのではないかなぁと思い、写真を撮ってきました。閉園後に撮ってきたので暗くてわかりづらいかと思いますがシカみたいな牛です。ついでに、いつも気持ち悪いと思っている閉園後のはく製の写真もとってきました。今にも動きそうなはく製。夜の動物園を一人で歩くのはホントに怖いです。エランドと言えば、若かりし頃のイケメン飼育員を思い出します。「エランドを知らないって言ってる子どもたち今に見てろ。 いつかエランドを日本で一番、イヤ世界で一番有名な動物にしてやる!! この借りは、倍返しだ、イヤ十倍返しだ!!」と息巻いてました。流行語になる前から使っていたので、流行語大賞は本来イケメン飼育員に授与されるべきだと思いますが。さて、事務所に戻ると何やら大事な話をしてそうな男の人が3人いました。まるどうの予算の話をしています。まるどうは、札幌市で運営している動物園なので、札幌市の方針にしたがって予算が組み立てられます。我々、動物園職員としては、予算があればあるほど動物のため、来園者のためになりますので何とか予算をつけてほしいと願いますが、札幌市全体の予算を組み立てながら、動物園の予算を組み立てるため、動物園だけに予算をつけるというわけにもいきません。必用なものは必用。我慢できるものは我慢。これから夜中まで議論が続きます。札幌市職員としては予算がつかなかったらしょうがない。と思わなければならないのですが、個人的には動物たちのために多くの予算がついてほしいと切に願います。それでは、今日はイケメン飼育員の写真がとれなかったのでまるどうの若大将、ワカ飼育員の笑顔でお別れです。シーク・イーン!!
↧